引用元: "https://swallow.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1644208692/"
12球団の注目選手に迫るインタビュー「誓い 2022」の第3回は、楽天のドラフト2位・安田悠馬捕手(21)=愛知大。大学通算32本塁打をマークした左の大砲は「開幕1軍」「ホームランを打つ」の2つを〝誓い〟として掲げた。
ヤンキース、巨人などで活躍した松井秀喜氏(47)に顔つきが似ていることから〝東北のゴジラ〟とも呼ばれる陽気な大型捕手は、新たなルーティンやキャンプで驚いたことなどを明かした。(取材構成・加藤次郎)
「いろいろなメニューを教えていただいたので、それについていって結構楽しんでやっている感じです」
--第1クールの点数をつけるなら
「50点ぐらい。バッティングはミスショットが多いので、そこを直していかないと試合では打てないかなと感じています。守備に関しては全然。基本まで、まずはたどり着きたいなという感じです」
--プロと大学の違い
「練習時間も長くて意味のある練習なので、驚いたというか、違うなと感じました」
「やっぱり、フルスイングじゃないですか」
--理想の打球は
「一番はライナーでスタンドイン。ただ、最近はフリーバッティングで力んで下から(バットが)潜ってしまったり、それでミスショットが多くなっている感じです」
--アッパー気味のスイングに見える
「自分は元々アッパースイングなので、癖で(ヘッドが)下がってしまう。下からを意識し過ぎたらもっと下から潜る癖が出る。自分のイメージでは、ちょっと上からのイメージでちょうどいい感じになります」
「炭谷選手。バッティングでずっとスイングを続けていても、ぶれないというか、すごいなと。ブルペンで受けている姿もすごいし、サインプレーではグラウンドの隅々まで見ている。視野の広さがすごかったです」
--炭谷選手は…
「神様的存在ですね」
「最近、ノートをとっています」
--ノート?
「コーチから言われたこと、自分の感覚とピッチャーの癖、球質だったり、ピッチャーとブルペンで話して意識されていることだったり」
--始めた理由は
「光山コーチに(メモを)とるようにしろと言われて。このキャンプで絶対にした方がいいなと思いまして」
「開幕1軍ですね。あとはホームランを打つ。まず1本は打ちたいですね」
--達成するために必要なことは
「やっぱり沖縄の肉ですよね。肉とウエートトレーニングですね」
--以前、アグー豚を食べたいと言っていたが
「まだ食べていないですね。ビーフの鉄板焼きみたいなものは、(ホテルで)出るので、それはめっちゃ食べています」
初のキャンプで安田選手は奮闘している。インタビューした4日は午前10時からサインプレー、フリー打撃、ブルペンでの捕球など次々とメニューをこなし、全体練習終了後も居残りでキャッチングやワンバウンドへの対応など、日が暮れるまで汗を流していた。
猛練習でクタクタのはず…と心配していたが、リモート取材が始まると終始、笑顔。〝愛されキャラ〟とは聞いていたが、すぐに納得した。
記者は同じ神戸市出身で社会人野球や独立リーグを経験した。同郷の選手と巡り巡って杜の都で出会えたことで、勝手に親近感を抱いている。プロの舞台で大輪の花を咲かせる日を、この目でしっかりと見届けたい。(楽天担当・加藤次郎)
「バッティングでいうと振る力がありますよね」
◆昨年までソフトバンクでコーチを務めていた楽天・立花打撃コーチ
「柳田が入ったときと同じような感じだね」
★再戦熱望
高校、大学時代に全国大会の経験がない安田だが、愛知大では広島の守護神・栗林と対戦した。
本人は「打てていないですね」と謙遜するが、1年秋のリーグ戦で当時名城大4年だった右腕から右越え本塁打を放った。栗林はルーキーイヤーの昨季、53試合の登板で被本塁打はわずか1。
0勝1敗37セーブ、防御率0.86で新人王を獲得した。セ・パと分かれ、対戦の可能性があるのは、交流戦か日本シリーズ。「真っすぐを待ちたいですね」とプロでの再戦を熱望した。
キャンプ初日のフリー打撃では64スイング中17本の柵越え。バックスクリーン最上部に当たる推定飛距離140メートルの特大弾も放った。
ルーキーのパワーに石井監督が「振る力がありますよね」と目を細めると、昨季の打点王でチーム最多の101試合で4番に座った島内は、今季のチームスローガン「譲らない!」にかけて、「4番は安田に譲ります」と脱帽した。
安田は「やばいです、それは。言い過ぎですね、島内さん」と恐縮しきりだった。
■安田 悠馬(やすだ・ゆうま)
2000(平成12)年3月3日生まれ、21歳。兵庫県出身。須磨翔風高で甲子園出場はなし。愛知大では1年春にデビューし、通算32本塁打。
2022年ドラフト2位で楽天入団。入寮時やキャンプには大好物のシリアルにちなんで「ケロッグ」というニックネームを付けたスヌーピーのぬいぐるみを持ち込んだ。185センチ、105キロ。右投げ左打ち。独身。年俸1100万円。背番号55。